クライアント比較 · 3製品の選び方

V2Ray クライアントの選び方

v2rayN、v2rayNG、v2flyNG の3製品は4つのプラットフォームをカバーします。v2rayN は Windows / macOS / Linux のデスクトップ向け、v2rayNG と v2flyNG は Android 向けで、違いはコアと機能の重点に集約されます。以下では対応プラットフォーム、コア、メンテナンス状況、導入のしやすさ、サブスクリプション管理、ルーティング画面、TUN 対応、向いているユーザーを項目ごとに整理し、最後に4つの利用シーン別の選び方を示します。

  • クライアント 3 製品
  • プラットフォーム 4 つ
  • コア Xray / V2Fly

デスクトップ向け · Windows / macOS / Linux

v2rayN

デスクトップ3プラットフォームのインストーラーが揃い、サブスクリプション管理、GUI でのルーティングルール編集、TUN モードの切り替えが同じ画面にまとまっています。デスクトップのメイン用途ならこれを選べば間違いありません。

モバイル向け · Android

v2rayNG

Xray コアを採用し、3種類のルーティングモードとアプリ別プロキシのスイッチ群を搭載。サブスクリプションを読み込んでノードを選ぶだけで接続できます。v2fly コアと比較したい場合は、同じダウンロードカードから v2flyNG を選べます。

項目別比較 · 8 つの観点

3製品の項目別比較

表は対応プラットフォーム、コア、メンテナンス状況、導入のしやすさ、サブスクリプション管理、ルーティング画面、TUN 対応、向いているユーザーの8行で構成しています。メンテナンス状況は定性的な記述のみで、具体的なバージョン番号や公開日は記載しません。

v2rayN / v2rayNG / v2flyNG の機能と位置づけの比較
比較項目 v2rayN v2rayNG v2flyNG
対応プラットフォーム Windows / macOS / Linux Android Android
コア Xray Xray v2ray-core(V2Fly)
メンテナンス状況 活発にメンテナンス中。デスクトップ版とクラシック WPF 版を並行して更新 活発にメンテナンス中。Xray コアに追随して更新 V2Fly コミュニティがメンテナンス。v2ray-core コアに追随して更新
導入のしやすさ 中:設定項目が多く、初回はサブスクリプションとルーティングの理解が必要 低:サブスクリプションを読み込んでノードを選ぶだけで接続可能 低:UI が v2rayNG と同系統で操作手順も同じ
サブスクリプションのグループ管理 複数のサブスクリプション + グループ管理、一括更新に対応 サブスクリプションの読み込み + グループ表示 サブスクリプションの読み込み + グループ表示(v2rayNG と同系統)
ルーティングルール画面 GUI でのルール編集。ドメイン / IP / ポートを1件ずつ追加 3種類のルーティングモード + カスタムルール v2rayNG と同系統のルーティング設定
TUN 対応 デスクトップ版に TUN モードの切り替えあり TUN モードの切り替えあり。システム VPN サービスの許可が必要 システム VPN サービスで通信を引き受ける
向いているユーザー PC をメイン端末として使う、ルールを細かく調整したいユーザー Android で日常的に使い、サブスクリプションを読み込んだらすぐ接続したいユーザー v2fly コアでの比較や互換性の確認が必要なユーザー

画面が狭いときは表を左右にスクロールすると4列すべてを確認できます。3製品のバージョン番号とインストーラーのファイル名はダウンロードページのクライアントカードを参照してください。

個別レビュー · 1製品ずつ解説

3製品はそれぞれどんな場面に向くか

表で違いを、この段落で取捨選択を確認できます。各クライアントに解説と要点リストを用意し、リスト内のダウンロードリンクはすべてダウンロードページの該当プラットフォームへ移動します。

  • プロトコルXray コアは VMess / VLESS / Trojan / SS / REALITY に対応、V2Fly コアは VMess / VLESS / Trojan / SS に対応。
  • サブスクリプション3製品とも共有リンクとサブスクリプション URL の読み込みに対応し、更新後はノードがグループごとに表示されます。
  • エコシステムいずれも Project V のオープンソースエコシステムをベースにし、クライアントは無料・コード公開、設定構文も共通です。

v2rayN

デスクトップの第一候補 Xray コア

デスクトップ向けの主力クライアントで、Windows、macOS、Linux の3プラットフォームにインストーラーがあります。ダウンロードページでは v2rayN に2つの入手先を用意:デスクトップ版は新しいクロスプラットフォーム UI で、3プラットフォームの操作手順が共通。クラシック WPF 版は従来のレイアウトとメニュー構成を維持しているため、Windows で長く使ってきたユーザーも戸惑いません。

サブスクリプション管理は複数の登録とグループ分けに対応し、一括更新後はノードがグループごとに並びます。ルーティングルールは GUI で編集でき、ドメイン、IP、ポートの3種類を1件ずつ追加するとすぐ反映されます。デスクトップ版には TUN モードの切り替えが内蔵されており、システム全体の通信をプロキシ経由にしたいときは設定で TUN をオンにするだけです。

対応プラットフォーム
Windows / macOS / Linux
コア
Xray
メンテナンス状況
活発にメンテナンス
導入のしやすさ
入手できる版
デスクトップ版 / クラシック WPF 版
ダウンロード先
Windows · macOS · Linux

v2rayNG

Android の第一候補 Xray コア

Android 向けの標準的な選択で、コアは Xray。UI はモバイルの利用習慣に合わせて構成されています。ルーティングモードは3種類(プロキシのみ / LAN をバイパス / グローバル)から選択、アプリ別プロキシはスイッチ群で個別にオンオフ、起動時の自動接続もスイッチ1つで完結。設定項目は同じ画面にまとまり、メニューを行き来する必要はありません。

サブスクリプションの読み込みは共有リンクとサブスクリプション URL の2通りに対応。更新後はノードがグループごとに表示され、ノードを長押しすると実接続の遅延テストを実行できるので、接続できないノードを先に除外できます。TUN モードはクライアント内で個別に切り替え、初回オン時はシステム VPN サービスの許可が必要です。TUN を使いたくない場合は、既定の VPN サービス方式で接続できます。

対応プラットフォーム
Android
コア
Xray
メンテナンス状況
活発にメンテナンス
導入のしやすさ
主な設定
ルーティングモード · アプリ別プロキシ · 起動時の自動接続
TUN モード
クライアント内で切り替え
ダウンロード先
Android

v2flyNG

代替候補 v2fly コア

v2rayNG と同系統の Android クライアントで、違いはコアが v2fly(v2ray-core)である点です。サブスクリプションの読み込み、ルーティング設定、ノード一覧といった UI 要素は v2rayNG とほぼ同じで、操作手順も共通のため新たに覚え直す必要はありません。

位置づけは代替候補です。Xray コアをメインに使いつつ、v2fly コアの接続結果を比較したい場合や、特定のノードのコアレベルの違いを調べたい場合にインストールして検証できます。ダウンロードページには arm64 版とユニバーサル版の2つの入手先があり、2つのクライアントを同じ端末に同居させ、使うほうを切り替えられます。

対応プラットフォーム
Android
コア
v2ray-core(V2Fly)
メンテナンス状況
V2Fly コミュニティがメンテナンス
導入のしやすさ
位置づけ
代替 · コア比較用
TUN モード
システム VPN サービスが引き受ける
ダウンロード先
Android

シーン別選定 · 4つのケース

利用シーンからクライアントを選ぶ

同じクライアントでも利用シーンによって判断が変わります。次の4つのケースで迷いのほとんどをカバーできます:初めて導入する、通信を分けたい、複数端末で使う、古い機種。

初めて導入:まず接続、設定は後回し

デスクトップは v2rayN、Android は v2rayNG をインストールし、サブスクリプションを読み込んだらまず既定のルーティングモード(プロキシのみ)で一度接続し、Web ページが開けるか確認します。その後でアプリ別プロキシやカスタムルールに手を付け、変更は一度に1項目だけにすると問題が出ても戻せます。

通信を分けたい:まず GUI のルール編集

ドメインや IP 帯で通信を分けるなら、デスクトップは v2rayN の GUI ルーティングルール編集を使い、1件ずつ追加するほうが設定ファイルの手書きより分かりやすくなります。Android は v2rayNG の3種類のルーティングモードを土台にしてカスタムルールを追加します。両者でフィールド名が完全には一致しないため、ルールを移すときは1件ずつ見比べてください。

複数端末:サブスクリプション URL を個別に読み込む

同じサブスクリプション URL を v2rayN と v2rayNG にそれぞれ読み込め、ノード一覧は個別に管理されます。サブスクリプション以外は共通化されません。ルーティングルール、アプリ別プロキシ、起動時の自動接続は両方で設定し直す必要があります。端末を変えるときは設定ファイルを書き出すより、サブスクリプション URL をコピーするのがおすすめです。

古い機種:ユニバーサル版のインストーラーを選ぶ

2015年より前の端末や32ビットの古いスマートフォンでは、Android 側は arm64 ではなくユニバーサル版のインストーラーを選びます。v2rayNG と v2flyNG のユニバーサル版は、ダウンロードページの同じクライアントカードにあります。古い機種ではまず TUN をオンにせず、既定の VPN サービス方式で接続するほうが安定します。

判断の流れ · 4ステップで決定

端末からコアまでの4ステップ選定

順番にたどれば、4ステップでどの製品を入れてどのインストーラーを落とすか決まります。

  1. ステップ1:端末で振り分ける

    デスクトップ(Windows / macOS / Linux)は v2rayN、Android は v2rayNG。2つのクライアントで4つのプラットフォームをカバーでき、端末間で同じ製品を混用する必要はありません。

  2. ステップ2:Android 側でコアを確認

    既定は Xray コアの v2rayNG。v2fly コアでの比較が必要なときだけ v2flyNG を追加します。2つは共存でき、サブスクリプションも別々に読み込むため互いに影響しません。

  3. ステップ3:デスクトップ側で版を選ぶ

    ダウンロードページでは v2rayN にデスクトップ版とクラシック WPF 版の2つの入手先があります。統一されたクロスプラットフォーム UI を好むならデスクトップ版、従来のレイアウトとメニュー構成に慣れているなら WPF 版を。設定が上書きし合うのを避けるため、どちらか1つだけ残すことをおすすめします。

  4. ステップ4:導入後に接続を確認

    サブスクリプションを読み込み、ノードを1つ選んでプロキシをオンにし、テストページにアクセスして出口アドレスが変わったか確認します。ノードは先に実接続の遅延テストを行い、接続できないものを除外しておきます。詳しい手順はクイックスタートをご覧ください。

共存と切り替え

v2rayNG と v2flyNG は同じ端末に同居でき、使うほうを切り替えられます。デスクトップは v2rayN の1つの版だけ残すのがおすすめです。3製品でサブスクリプション URL は共用できますが、ルーティングルールやアプリ別プロキシといった設定はそれぞれ独立しているため、クライアントを変えたらもう一度確認してください。

選定の結論

デスクトップは v2rayN、Android は v2rayNG

デスクトップ · Windows / macOS / Linux

v2rayN

3プラットフォームのインストーラーが揃い、サブスクリプション管理、GUI ルーティングルール、TUN モードの切り替えが同じ画面にまとまっています。デスクトップのメイン用途ならこれを。

v2rayN をダウンロード

モバイル · Android

v2rayNG

Xray コア、3種類のルーティングモードとアプリ別プロキシ。v2fly コアでの比較が必要な場合は、同じダウンロードカードから v2flyNG のインストーラーを選べます。

v2rayNG をダウンロード